Subrow’s Blog

エンジニアとしてのキャリアをベースに「ものづくり」の昔と今、そして未来予想図をこのブログを通じて創っていきます

7月の京都といえば祇園祭

7月1日、また今年も京都では祇園祭が始まる。

夏の京都の最大イベントで、ただでさえ溢れている観光客が更に膨れ上がること間違いなし。京都三大祭り(あとは葵祭時代祭)の中では知名度インパクトは恐らく一番であろうか。

しかし、祇園祭が7月1日から31日までの間に、いろんな行事を積み重ねて成立している祭りってことは、以前はあまり知られてなかったらしいが、メディアでいろんな情報が流れるようになってきて広く知られてきた。

その影響か最近では、祇園祭の全てを見て、知りたいという外国人富裕層が1ヶ月間滞在していく、なんてことも珍しくないらしい。

もともと祇園祭は、非常に芸術性の高い祭としても知られていて、各山鉾町が保有している国宝級や重文級の屏風や鎧装束、山や鉾に飾られる数千万円級の懸装品などに興味を持つ外国人が多いらしい。

一方で、それだけのモノを保有し維持していくためには相当なお金が必要になる。もともとは各山鉾町内での会費や企業からの寄付金で賄われていたものらしいが、常に資金繰りが大変で、中には参加を止めざるを得ない山鉾町が幾つも出ていたようだ。

しかし最近では、その魅力が広くシェアされるようになりクラウドファンディングを通じて世界中から資金が集まるようになった。資金難で参加を取りやめていた山鉾町もそのおかげで復活してきて、ここ数年は巡行に加わる山や鉾も増えているらしい。

それもこれもネットを通じた情報シェアが大きな役割を果たしていることは間違いない。

古いものと新しいものの融合によって、Win-Winの関係が築かれた典型的なモデルケースのように思えるし、今後の活動に大いに参考にしていきたい。