Subrow’s Blog

エンジニアとしてのキャリアをベースに「ものづくり」の昔と今、そして未来予想図をこのブログを通じて創っていきます

「会社の方針」によって実力が発揮できないエンジニアや職工が、今後に向けて絶対に意識するべきこと

本ブログでも何度も書いてきたが、過去30年において日本の製造業は「コスト低減」、「効率向上」を大命題としてきたことで、エンジニアや職工が本来持っているクリエイティブな思考を活かせずにきた。そして彼らのモチベーションや生産性の低下が要因となっ…

Mitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)の「開発凍結」は、日本のものづくり衰退を象徴する出来事

YS-11以来、久々の国産旅客機として大きな期待と投資を集めたMitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)の「開発凍結」が正式に発表された。計画立案から20年弱、約1兆円もの巨額の事業費用を注ぎ込んできた巨大プロジェクトだったが、新型コロナウィルス…

「縦割り、前例踏襲、既得権益」が「ものづくり」の世界に与えた功罪と、それを打ち破るたった一つの方法

菅内閣が発足して早くも1か月が経過した。 その間に矢継ぎ早に出てきたキーワードがいくつかあったが、今回はその中で「縦割り、前例踏襲、既得権益の打破」に注目してみた。今回、総理自らが敢えて、この「縦割り、前例踏襲、既得権益」というこの3つの言…

改めてコロナ禍によって見えてきた日本の「ものづくり」が向かうべき方向性 3

このコロナ禍によって入手出来なくなって困ったものといえば、ほとんどの人はマスクと答えるだろう。一時期はどこを探しても見当たらない状態が続いていたが、ようやく落ち着きを取り戻し、供給も安定しているようだ。品薄に耐えかねてお手製のマスクを作っ…

改めてコロナ禍によって見えてきた日本の「ものづくり」が向かうべき方向性 2

もともと日本は、世界でも有数の「仕事が好きではない人」の割合が高い国である。またその一方で転職率は世界でも有数の低さという、世界的に見ると何とも不思議な国でもある。ということは、多くの人が好きでもない仕事をやりながらも転職せず、ひたすら我…

改めてコロナ禍によって見えてきた日本の「ものづくり」が向かうべき方向性 1

日本では1月に始まった、このコロナ禍。 未知のウィルスへの対応に、政府も国民も右往左往している感は否めない。 当面は、このウィルスに世界中が一喜一憂する日々が続くことを覚悟するしかないのであろう。そんな中、日本の製造業にとっては、この僅か半年…

日本に根付いた「滅私奉公」の精神が「ものづくり」に与えた影響について考察してみた

日本には古くから「滅私奉公」という精神がある。 意味は読んで字のごとく「私を滅し、公に奉ずること」だ。一般的には、明治時代に入って「軍人勅諭」(明治15年発布)や「教育勅語」(明治23年発布)により、この精神が普及したとされる。もちろんその…

今まで世界を席巻してきた日本の「ものづくり」が衰退した理由からポスト新型コロナ禍にやるべきことを考えてみた

新型コロナウィルスが世界中に猛威を振るっていて、まったく収束の糸口すら見えない。 もはや、治療薬やワクチンの開発か、免疫を獲得した人が大多数を占めるに至るかしか、望みはないのかもしれない。となるとまだまだ時間は掛かるし、それまでの間はウィル…

100年以上経ってもほとんど進化していないのに、今も非常に重要な自動車の装備品とは

20世紀初頭、フォード・モデルTの開発、発売に端を発して市場に出始めた自動車。 2度の世界大戦を経て、兵器製造業から鞍替えしたメーカーの参入によって一般への普及が一気に加速し、庶民の手に届くものになった。その後は、その時々の最先端技術を取り入…

新型コロナウィルスで負ったダメージを、大きなチャンスに変えていくには

1月後半に始まった新型コロナウィルス禍による世界的なパニック。 その後1か月半を経過して、世界経済へのダメージが顕在化してきた。 依然として先が見通せない中、世界中の株式や為替の相場が大きく混乱しリスク回避に走っている。国内では、店舗の陳列棚…

「ものづくり」の仕事が劇的に変わる過程で「職人」が減った理由とは

私が「ものづくり」を職業として携わり始めた頃は、丁度いろいろなツールやシステムがアナログからデジタルに切り替わる過渡期のど真ん中だった。ドラフターや三角定規で描いていた図面がCADで描けるようになり、教本や公式集を片手に関数電卓を使ってチマチ…

いろんな束縛やしがらみから解き放たれたいエンジニアや職人の皆さんへのメッセージ

今回は、私の「ものづくり」に関するルーツについて書いてみる。 今までエラそうなことをいろいろ書いてきて、そろそろここに触れないと「こいつ何者?」と思われかねないので少々お付き合い願いたい。私はこのようなブログを書いているが、実は今でも企業人…

一極集中化した中国の生産拠点と、それに依存してきた製造業に今後起こる変化とは

まだまだ新型コロナウィルスの感染拡大は止まりそうな気配がない。中国で完成品を生産しているメーカーはもちろんだが、三次請け、四次請けの現地企業から部品や素材を調達し、国内で完成品を作っている製造業も、稼働停止に陥りかねない状況になってきてい…

中国の感染症禍は昭和/平成型「ものづくり」の終焉を加速させ、次のステージに向かわせる

中国の武漢市から広まったとされる新型コロナウィルス。 日々、感染者は増え続けていて、いまだに収束の気配は見えない。 中国国内では数万人単位での感染者が出ているのは周知の通りで、このまま長引くようだと世界経済や産業にも影響が出てくると考えるの…

話題のシューズを見て、改めて思う「ものづくり」に携わる人が向かうべき将来

前回のブログでは「ものづくり」の原点となっている二つの欲求について述べた。 一つ目は、買う側、使う側が求める「便利な暮らしにしたいという欲求」、二つ目は、作る側が求める「良いものを作りたい欲求」だ。今回は「良いものを作りたい欲求」について、…

「ものづくり」の原点となっている二つの欲求とは

今の時代においては「ものづくり」との云う言葉の定義はものすごく広くて複雑だ。 故に非常に曖昧な言葉であるとも言える。私の考える「ものづくり」の原点は生きるための道具作りだ。 それは旧石器時代から、その時代や環境に合わせて受け継がれてきたアイ…

2020年を迎えて、あらためて今後の「ものづくり」について考えたい

平成から令和に元号が変わり8か月、2020年が明けた。 その間、新天皇御即位の慶祝ムードに包まれ、さらには東京オリンピック開催のお祭り気分をマスコミが煽る中、消費税率が8%から10%に上がって国内の消費動向が明らかに冷え込んできている。顕著なところで…

第4次産業革命は「伝統工芸」にどの程度インパクトがあるのだろうか

第4次産業革命という言葉が、巷に出始めたのは何時頃だろう。 政府が「日本再興戦略2016」として、IoT、ビッグデータ、AI、ロボット、の4つのキーワードを挙げた頃からだろうか。この第4次産業革命は過去に起こった産業革命に比べて、非常に幅広い分野…

ものづくりにおいて製品安全に関わるリスクとコストをどう考えるか

私は以前、製造物責任に関わる業務を経験したことがある。 最近巷ではあまり耳にしなくなったが、いわゆるPL法などに関連する案件や事項を取りまとめ、市場での製品リスクの回避、軽減を図るための部門だ。電子レンジで猫を乾かす?私も真偽のほどはよく知ら…

高度成長期に創業したものづくり企業の二代目経営者が陥りがちな呪縛とは

京都の伝統工芸と云えば創業数百年は当たり前、明治創業なんて伝統工芸には数えてもらえないような、そんな世界だ。しかし京都発祥で昭和創業のものづくり企業が、ITや自動車、電機など多くのカテゴリーで世界を席巻しているのも事実。売上1兆円を超える京セ…

京都の「オーバーツーリズム」に関して一考してみた

今年も11月半ばに差し掛かり、紅葉が色づき始めてきた京都。 今や、どの季節も観光客であふれかえっている京都だが、桜のシーズンと並んで最も多いのがこれからひと月ほどのこの季節だ。が、前にも少し述べたことがあるのだが、観光客が増えれば増えるほど京…

「ものづくり」における正常性バイアスとイノベーションへの障害について

先日、日本列島を襲った台風19号は、東日本を中心とした多くの河川で氾濫、決壊を引き起こし甚大な爪痕を残した。昨年、近畿地方を中心に大きな被害が出た台風18号も記憶に新しいが、人的被害の規模だけで見れば、今回の台風は死者80名超、行方不明者10名超…

ノーベル化学賞受賞、台風19号による惨禍、そしてラグビー日本代表の快進撃、を見て思うこと

先週から今週にかけて、目まぐるしくニュースが飛び交う1週間だったと感じているのは私だけではないだろう。先週末から日本列島に襲来した台風19号は多くの人命を奪い、家屋や農作物などに甚大な被害を与えた。事前の警戒が再三通知されていたにもかかわらず…

日本の「ものづくり」とそれを支える「職人」に対する評価について考えてみた

いきなりだが、松下幸之助、本田宗一郎、盛田昭夫、井深大、早川徳次、という名前は、ほとんどの皆さんがご存知だろう。云わずと知れた日本近代史における著名な起業家であり経営者だ。彼らは独創的なアイデアと技術を試行錯誤しながら製品化し、量産化して…

ラグビーW杯 日本 vs アイルランド戦から感じた「日本人」のメンタリティの変化

開幕から1週間を経過したラグビーW杯日本大会。 昨日は、世界ランキング2位のアイルランド代表を日本代表が破り、かなりの盛り上がりを見せている。 東京オリンピックを来年に控えいろいろな競技で顕著なレベルアップが見られるが、その中でオリンピック種目…

「購入する、所有する」という行為の価値観が大きく変わる時代を迎えて

10月も目前となり、巷では増税前の駆け込み需要を狙った商戦が繰り広げられている。 増税前に2%の支出増を避けて買うか、増税後のそれ以上の値下げを狙って買うか、売り手にも買い手にもいろいろと思惑があるようだが、今回は軽減税率の導入やキャッシュレ…

ものづくりのコストに対する考え方

先週、ZOZOのYahoo!による買収が発表された。 最近のビジネスシーンでは何かと露出の多い、前澤友作、孫正義、両氏ではあるが、まさかこういう絡みで並んで出てくるとは。Amazonという小売/通販界のトップランナーが独走するなか、差別化の難しいこの業界で…

私が経験してきたものづくりの世界

9月も2週目に入り、半期の決算を迎える企業も多いことだろう。 国際的な会計基準を導入し四半期毎に決算を行う企業が一般的になって久しいが、現場の、特に営業部門にとっては、実績の進捗フォローに神経を尖らせる時期である。当然ながら目標未達であればリ…

私が本格的にものづくりの世界に足を踏み入れたキッカケとは

9月に入り、今年も台風の季節だ。 京都を含む近畿地方も昨年は、平成最強とも云われた台風21号の襲来で甚大な被害を受けた。 平安京遷都とほぼ同時に建立されたとされる平野神社の本殿が風に煽られ倒壊したのをはじめ、嵐山渡月橋の欄干も横倒しになり、その…

ものづくり(伝統工芸)への思い入れと原点

台風が通過したあとも残暑厳しい京都だが、秋の訪れも間近である。 最近では地球温暖化の影響か紅葉の見ごろも11月後半頃までズレ込んできている。 「そのうちクリスマスと紅葉の見ごろが重なるのでは」といった、なまじ冗談とも思えない話が出るのも無理は…